樹木医とパティシエとの出会い・樹木ロール誕生秘話


樹木にそっくりなお菓子を食べて、樹木保護に興味を持ってほしい。
それは女性樹木医の先駆けであり、樹木ロールの発案者でもある岡山瑞穂さんが抱いていた、強い思いです。
一般の方にはあまり馴染みのない職業の樹木医ですが、その活動は樹木の保護にとどまらず、庭園や緑地の景観演出や、環境の大切さを訴える講演やセミナーなど、多岐に渡ります。
そんな樹木医・岡山瑞穂さんの思いを、一流パティシエ・白鳥裕一さんが形にしました。
材料とレシピにこだわり抜き、樹皮を忠実に再現。素材の良さが伝わる味を目指して、絶妙な食感と味わいを醸し出すスイーツが誕生したのです。

こうして樹木ロールは誕生しました!

オーナーシェフ白鳥裕一
キャトーズ・ジュイエ
オーナーシェフ
白鳥 裕一

越谷に店を構えて23年。私の長年のキャリアの中でも、樹木ロールほど作り方にこだわったスイーツはありませんでした。
樹木医の岡山瑞穂さんから依頼を受け、彼女の結婚式の引き出物として試作したイチョウの木のバウムクーヘン。
「美味しい!」と喜んでくれたものの、スライスしたアーモンドを貼り付けて表現した樹皮には納得がいかない様子でした。

「このスイーツを食べて樹木に想いを馳せ、多くの人に樹木の保護活動に関心を持ってほしい。
だから、できるだけ本物そっくりに作ってほしいのです」と語る彼女は、
後日、市販のココアのダックワーズを三角に切って、バウムロールのサイドに貼り付けて、
わざわざ私のお店に持ってきてくれました。

彼女の想いに圧倒された私は材料から製法に至るまですべて改めて見直すことにしました。
本物の樹木のようなスイーツを作る以上、見た目を樹皮そっくりに仕上げるのと同時に、
フレッシュで素材の良さがしっかりと伝わる味でなくてはいけない。

そこで鮮度にこだわった材料を、添加物を一切使用しないレシピを用いて製作し、
様々な技法で樹皮を再現しようと試行錯誤を繰り返しました。
1ヶ月の製作期間を経て誕生したスイーツは、本物の樹木を思い起こさせるような見た目でありながら、
外はサクサク、中はしっとりした食感で味わい深く美味しく仕上がったのです。
彼女の想いが詰まったこの美味しい樹木ロールを一人でも多くの方に召し上がっていただければ、それに勝る喜びはありません。



女性の樹木医の先駆けである岡山瑞穂さん。
その活動は樹木の保護や景観の演出、環境の大切さを訴える講演やセミナーの開催など多岐に渡ります。

もっと、樹木医の活動を知ってください!

樹木医 岡山 瑞穂
株式会社木風 代表取締役
NPO法人フォーエバー・ツリー・ネットワーク
理事長/樹木医 岡山 瑞穂

樹木医とは、私たちがふだん何気なく目にしている街路樹や神社のご神木、保存樹の診断や治療を行い、
樹木を保護するための知識の普及や指導に携わる木のお医者さんです。

現在、全国で2,300名ほどの樹木医が活動している中、女性の樹木医はそのうちの1割程度。
環境問題の関心の高まりに伴い、今後さらなる活躍が期待される職業です。

短大卒業後、造園建設会社のデザイナーとして働き始めた岡山さんは植栽計画に携わるうちに樹木の魅力に引き込まれ、
平成13年に熊本県で初めて女性として樹木医の資格を取得。
その活動は樹木の診断や治療、調査だけにとどまらず、テラスや庭園、屋上緑化といった
景観デザインの演出にお庭の診断、さらに幅広い世代を相手に樹木の魅力を伝え
自然環境の保護を訴えるための講演やセミナーの開催など、多岐に渡っています。

現在は株式会社の代表取締役として業務にあたるほか、NPO法人フォーエバー・ツリー・ネットワークの理事長として、
一般の個人や法人と協力しながら環境保全運動を展開。
多数のメディア出演に加え著書「樹を診る女のつぶやき」(熊本日日新聞情報文化センター出版)も出版されるなど、
精力的に活動されています。

 
まるでわが子を慈しむような、岡山さんの樹木に対する愛情。それに白鳥シェフが一流の技術で応えて誕生したのが樹木ロールです。樹木に対するたっぷりの愛情を繊細な職人技で包み込んだスイーツを、ぜひ一度お召し上がりください。